基礎1 関係演算子
さて、これから条件文や繰り返し文など、プログラムで何か作る上での肝となる部分を勉強していきます。
しかし、それらを使うためにはこれから学ぶ「関係演算子」の理解が必須になってきます。
比較演算子
まずは、比較演算子について学んでいきましょう。
比較演算子はその名の通り、二つのものを比較します。
その結果に応じて条件に当てはまることを表す「真」、
あるいは、条件が当てはまらなかったことを示す「偽」を返します。
C言語の場合、真であれば1、偽であれば0を返すようになっているようです。
(JAVAの場合はtrue、falseという形で帰ってきます。
比較演算子には以下のものがあります。
以下の例ではaとbを変数とします。
演算子 | 名称 | 例 | 内容 |
---|---|---|---|
< | 小なり | a < b | aがbより小さい場合(未満)、「真」を返す。 |
<= | 小なりイコール | a <= b | aがb以下の場合、「真」を返す。 |
> | 大なり | a > b | aがbより大きい場合(超過)、「真」を返す。 |
>= | 大なりイコール | a >= b | aがb以上の場合、「真」を返す。 |
== | イコール | a == b | aとbが等しい場合、「真」を返す。 |
!= | ノットイコール | a != b | aとbが等しくない場合、「真」を返す。 |
では、まとめて例題をみてどのような動作をするのか見てみましょう。
例題
#include<stdio.h> //メイン関数 int main(){ //変数a, bを定義する int a = 3; int b = 4; //それぞれの結果を出力する printf("a < 3の結果は%dです\n", a < 3); printf("b <= 4の結果は%dです\n", b <= 4); printf("a > 1の結果は%dです\n", a > 1); printf("b >= aの結果は%dです\n", b >= a); printf("a == bの結果は%dです\n", a == b); printf("b != 3の結果は%dです\n", b != 3); //メイン関数が正常に終了したとして、メイン関数の戻り値を0と設定する return 0; }
実行結果
いかがでしょうか?
合っているものは1、間違っているものは0と表示されましたか?
これで不十分だと思ったらいろいろ値を変えてみましょう!
論理演算子
では、論理演算子から学んでいきましょう。
論理演算子は以下のものがあります。
また、条件をそれぞれA、Bとします。
演算子 | 名称 | 例 | 内容 |
---|---|---|---|
&& | 論理積 | A && B | 条件Aと条件Bが両方とも「真」だった場合、「真」を返す。 |
|| | 論理和 | A || B | 条件Aと条件Bのどちらかが「真」だった場合、「真」を返す。 |
! | 否定 | !A | 条件Aが「偽」だった場合、「真」を返す。 |
では、同じく例題をやってみましょう!
今回、条件Aを「a > 3」、条件Bを「b < 5」としましょう。
変数a, bの値は以下の通りです。
例題
#include int main(){ //変数a, bを定義する int a = 4; int b = 10; //それぞれの結果を出力する printf("a > 3とb < 5の論理積は%dです\n", a > 3 && b < 5); printf("a > 3とb < 5の論理和は%dです\n", a > 3 || b < 5); printf("a > 3の否定は%dです\n", !(a > 3)); //メイン関数が正常に終了したとして、メイン関数の戻り値を0と設定する return 0; }